ノルディック・ウォーキングのポールの長さと肩甲骨の動き
ノルディック・ウォーキングでは、通常、身長×0.65~0.70の長さのポールを使用します。
しかし、この長さのポールを使用して歩くと、肩甲骨は「フォワードサイクル」の動きになりがちです。
そのため、私は普段、ポールの長さを身長×0.72~0.78に設定して歩いています。
これくらいに長くすることで、肩甲骨が「バックワードサイクル」の動きを取りやすくなるからです。
「バックワードサイクル」は二軸動作に繋がる、と言ってきましたが、ポールを突いて歩くノルディック・ウォーキングでは、普通のウォーキングと比較して、違いがわかりやすいように思います。
すなわち、ノルディック・ウォーキングで肩甲骨の「バックワードサイクル」と「フォワードサイクル」を比較すると、以下のような差があると考えています。
◆「フォワードサイクル=ポールを引く動作」に対して「バックワードサイクル=ポールを押す動作」
◆ポールを通して地面に力を加えているのは、「フォワードサイクルでは約4分の1回転(90°(前方斜め下→後方斜め下))」に対して、「バックワードサイクルでは約2分の1回転(180°(前方斜め上→後方斜め上→後方斜め下))」
◆この時の肩甲骨周辺の筋肉(脊柱起立筋?)の動作は、「フォワードサイクルではコンセントリック収縮のみ(前方斜め下→後方斜め下)」に対して、「バックワードサイクルではエキセントリック収縮(前方斜め上→後方斜め上)およびコンセントリック収縮(後方斜め上→後方斜め下)」
これらの差によって、「バックワードサイクル」では身体の一部に負荷がかからない動作(二軸動作)に繋がると考えています。
考えてみれば、ノルディック・ウォーキングの起源は、クロスカントリー・スキーの選手が夏場のトレーニングとして始めたことでした。
当時は、ポールがかなり長くて一般に普及するまでには時間が必要でしたが、アスリートは長めのポールを使用して二軸動作で歩いていたのかもしれません。
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