歩行動作の分類と二軸動作の特徴(加速度と4種類の歩行動作の分類と特徴)
一昨年に「常歩(なみあし)身体研究所」のHPに、「歩行動作の分類と二軸動作の特徴」と題して報告しました(以下のリンクのpdfです)。
http://www.namiashi.net/image/CAE2B9D4C6B0BAEEA4CECAACCEE0A4C8C6F3BCB4C6B0BAEEA4CEC6C3C4A7.pdf
上記の報告の中では、股関節の回転方向(フォワード⇔バックワード)と、股関節の回旋方向(ボディ・ツイスト⇔ボディ・ストレッチ)から、歩行動作は2×2=4種類に分類されると考えました。
すなわち、以下の特徴を有する4種類の歩行動作に分類できると考えてみました(加えて、それぞれの動作の特徴から象徴的なことばを抽出してみました)。
・フォワード×ボディ・ツイスト(F×BT)動作
⇒着地脚:内旋位・足首の伸展、遊脚:後期に内旋トルク・腿上げ、体の後側に重心
⇒ファッション・モデルの歩き方=「美」歩行
・フォワード×ボディ・ストレッチ(F×BS)動作
⇒着地脚:外旋位・足首の伸展、遊脚:後期に外旋トルク・腿上げ、体の前側に重心
⇒外旋トルクのパワーが特徴=「強」歩行
・バックワード×ボディ・ツイスト(B×BT)動作
⇒着地脚:内旋位・踵の踏み、遊脚:後期に内旋トルク・腰の抜き、体の後側に重心
⇒腰の抜きによる切り替えが特徴=「速」歩行
・バックワード×ボディ・ストレッチ(B×BS)動作
⇒着地脚:外旋位・踵の踏み、遊脚:後期に外旋トルク・腰の抜き、体の前側に重心
⇒体に負担をかけない歩き方=「優」歩行
今回、加速度との関係について考えてみた結果、体の中心部(骨盤)に発生する加速度の前後および左右の成分または上下成分を調べることで、上記した4種類のいずれの歩行かの判断が可能なのではと考えられました。
そこで、「加速度」の観点からこれらの4種類の歩行動作の特徴を、以下のようにまとめてみました。
・フォワード×ボディ・ツイスト(F×BT)動作
⇒加速度の上下および左右成分あり
・フォワード×ボディ・ストレッチ(F×BS)動作
⇒加速度の上下成分あり、左右にブレない、ブレーキほとんどかからず
・バックワード×ボディ・ツイスト(B×BT)動作
⇒加速度の左右成分あり、上下にブレない
・バックワード×ボディ・ストレッチ(B×BS)動作
⇒加速度はほぼ進行方向の成分のみ(上下および左右にブレない)、ブレーキほとんどかからず
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