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2012年12月 9日 (日)

2012年のシーズン振り返り

まだまだ元旦競歩や日本選手権があるのですが、マスターズの試合はアジア選手権で今シーズンは終わりです。
そのため、そろそろ今年一年の陸上競技(競歩)振り返ってみることにします。

今年は、以下の7つのレースに出場しました。
・第4回南部忠平杯大阪マスターズ陸上競技大会(5/6):3000mW 16’35”93 M50クラス1位(大阪新、優秀選手賞)
・第26回大阪マスターズ陸上競技選手権大会(5/19):5000mW 28’47”46 M50クラス1位
・第28回近畿マスターズ陸上競技選手権大会(7/22):3000mW 17’12”78 M50クラス1位
・第20回京都マスターズ陸上競技選手権大会(8/5):3000mW 16’49”57
・第33回全日本マスターズ陸上競技選手権大会(9/22):5000mW 28’01”42 M50クラス1位(大阪新)
・第61回大阪マスターズ記録会(10/20):5000mW 28’25”40
・第17回アジアマスターズ陸上競技選手権大会(11/4):5000mW 28’29”94 M50クラス1位

全日本選手権とアジア選手権で優勝し、大阪新を2種目で出し(M50クラスのレベルが低かったからですよ)、おまけに南部杯で優秀選手賞を頂くといった、最高のシーズンでした。(と傍目には見えます)
が、実際には、近畿選手権でロス・オブ・コンタクトの注意を受けて以来、不安に陥ってしまい、全体を通しては「最高の」とは程遠いシーズンでした。
近畿選手権の次の京都選手権では、「踵ときっちり後に押すこと」(とブログにも書いているように)を意識して少しは改善が見られたのですが、まだ不安が消えることはない状態に留まっていました。

実は、昨年まで今一つ調子が上がらなかった理由のひとつに、「ノルディック・ウォーキング」の存在がありました。
競歩のトレーニングにもなると思って2008年に指導員となるとともに、自らもノルディック・ウォーキングにかなりの時間を費やしてきました。しかし、ノルディック・ウォーキングの指導の時間が増えるとともに、競歩の練習の時間は減り、何のためにノルディック・ウォーキングを始めたのかわからない状態が続いていました。

しかし、全日本選手権のブログに「(ノルディック・ウォーキングの)ポールを突くのは腕ではなく肩甲骨であるのと同様に、「踵を突く」のは骨盤で、主に大臀筋を使って「突く」ものと捉えています。」と書いたように、京都選手権の後、全日本選手権までの間に、大きな意識の変化が起こりました。
どのような変化が起こり、その結果どのような効果が得られたのかは、この後でできるだけ詳しく述べますが、何故この時期に(それこそ幸運にも)起こったのか?今から振り返ってみると、この頃にロンドンオリンピックが開催されていたことがあったと思っています。
考えてみると、もっと前から一流選手のフォームを見て研究すべきだったのかもしれませんが、特に男子50kmWでは、家族にどう思われたかはわかりませんが、ほとんどずっとTVで観ていました。そもそもTV放映してくれたこと自体が幸運だったのですが(おそらく関係者の方々のお蔭なので、感謝しなければなりません)、「一流選手はバックワードサイクルなのか?」「だとすると、最終的にどのような動きになるのか?」をずっと考えながら見ていると、何となく答えが見えてきたように感じました。

それでは、どのような変化が起こったのか?
大きく分けて以下の二つのことがあったと捉えています。
【変化①】これまで、「踵を踏む」ことが速く歩くこと(または楽に歩くこと)にとって必要な要素であることを、機会があるたびに言ってきました。ただし、これまで意識してきたのは、「踵」であり、「踵」を地面に強く押すことでした。
その意識を「踵」から「臀部」に移動させたこと。これが一番目の変化です。この変化が生じた背景には、ノルディック・ウォーキングの動きに体全体が適応してきたことがあるように思っています。
【変化②】これまで「バックワードサイクル」の動きが重要であることを、これも機会があるたびに言ってきました。すなわち、骨盤を「バックワードサイクル」で動かすことが、速く歩くこと(または楽に歩くこと)にとって必要な要素であり、そのためには骨盤と連動している肩の動きを「バックワードサイクル」にしましょう、と言ってきました。
ただし【変化①】のようにこれまでは「踵」に意識があったため、骨盤の回転と踵の動きとがバラバラで、何の連携もとれておらず、結果としてベクトルが合っていない状態だったと思っています。
それが、【変化①】(「臀部」で「踵」を地面に押す)のように「臀部」を意識するようになったことで、骨盤の「バックワードサイクル」の動きと「臀部」で「踵」を地面に押す動きが一連の動きとなったのだと思っています。
ここでも、この変化が生じた背景には、ノルディック・ウォーキングの動きに体全体が適応してきたことがあると思っています。
(ただし、【変化①】とともに言えることですが、(少なくとも意識的に)バックワードサイクル(や「踵を踏む」を意識して)でノルディック・ウォーキングしているのは、ほとんど私だけなのでは、とも思っています。少なくとも、ヨーロッパで主流のポールの使い方(ヨーロピアンスタイルまたはアグレッシブスタイルと呼んでいます)ではフォワードサイクルの動きになってしまいます。また、ジャパニーズスタイルまたはディフェンシブスタイルと呼んでいるポールの使い方でも、バックワードサイクル(や「踵を踏む」)はほとんど意識されていないと思います。)

それでは、上記した二つの変化によって、どのような効果が得られたか?
主に以下の二つの効果が得られたとまずは推測しました。
【効果①】地面を押す力が強くなった。
【効果②】骨盤の「バックワードサイクル」の動きの大きさが(少なくとも意識の上では)格段に大きくなった

たぶんこれは、骨盤の中心に頂点の重なった点を有する「双円錐の動き」の円錐底面の半径が大きくなったことが第一段階としてあり、第二段階として、それまで双円錐の頂点の重なった点が骨盤の左右の中心にあったのが、着地脚側にずれる、すなわち、頂点の重なった点が右にいったり(着地脚が右の時)、左にいったり(着地脚が左の時)するようになったことがあったと思われます。
このように(双円錐の)頂点の重なった点が着地脚側に移動することで、以下の三つ目の効果が得られたものと推測しています。
【効果③】着地脚側の円錐に比較して、遊脚側の円錐が大きくなる=てこの原理(レバレッジ)により、遊脚がより前に出る

ここで、着地脚側に移動する「(双円錐の)頂点の重なった点」は、てこで言えば支点に相当し、この時着地脚の股関節が力点、遊脚の股関節が作用点となると考えられます。
よく「二軸動作」では「遊脚が軸」と言ってきましたが、支点=軸ではなく、作用点=軸とした考え方だったのだと、今になって納得しています。
(なお、ここで示した②③の効果は、フォワードサイクルでも得られる可能性のあるもので、特に足首の反射を使える走行動作では、より使いやすい可能性もあります。ただしその際、足の甲や膝などの負荷はかなり大きくなると思われますが、このあたりのことは、まだ推測の域を出ていません。)

上記した三つの効果によって、以下の二つの成果が達成されたと信じています。
【成果①】着地脚を後ろの方まで押すことが可能となり、歩型が安定し、ロス・オブ・コンタクトのリスクが減少した。
【成果②】ストライドが伸びた(意識としては飛躍的に)。

これらの成果は、「ノルディック・ウォーキング」を始めたことによって得られたものだと捉えています。
これまで、「何のためにノルディック・ウォーキングを始めたのかわからない」といった苦しい状態も経験してきましたが、今年になって、ようやくノルディック・ウォーキングと競歩が私の中で同じベクトルを有するものとして感じられた結果だと思っています。

来シーズンも、この流れを止めない、一層強くすることを目的としたいと思っています。

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