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2013年1月 2日 (水)

「競歩の歩き方」と「バックワードサイクル」

2012年4月28日(土)放送の「世界一受けたい授業」では、東京大学大学院教授の深代千之(フカシロセンシ)先生が、競歩ダッシュで「あっという間に足が速くなる」ことを紹介されていました。
http://nordic-walk.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-4975.html

このことに関して、私は以前のブログ(「競歩の歩き方」による「股関節活性化ドリル」 http://nordic-walk.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-4975.html )にて、
◆「競歩の歩き方」=「バックワードサイクル」であることによって、「競歩の歩き方」が「股関節活性化ドリル」となる
ことで、競歩ダッシュで「あっという間に足が速くなる」のではないか、と説明しました。

ただし、そのブログでは、以下の2点を前提としていることに対して説明していなかったので、わかりにくかったかもしれません。
・前に進む動作は骨盤(および同調する肩)の回転方向で2種類(「フォワードサイクル」と「バックワードサイクル」)に分類される
・競歩ダッシュはそのうちの1つ(「バックワードサイクル」)を使うことで効果的に前に進むことが可能となる

前に進む動作、即ち、歩いたり走ったりする動作は、骨盤(および同調する肩)の回転方向で①「フォワードサイクル」と②「バックワードサイクル」の2種類に分類されると私は捉えています(円運動とならずに前後にいったりきたりする直線運動となる場合もあると思いますが、①②いずれかの要素が入っているものと考えています)。
①「フォワードサイクル」は、動作時の骨盤が自転車を漕ぐ時のように回転するような円運動、またはクロールのように肩が回転するような円運動の動きのことです(動作時の骨盤(および同調する肩)の回転方向=「前→下→後→上」)。
②「バックワードサイクル」は、動作時の骨盤が進行方向に向かってタイヤが逆に回転するような円運動、または背泳ぎのように肩が回転するような円運の動きのことです(動作時の骨盤(および同調する肩)の回転方向=「前→上→後→下」)。

それぞれの動作は、以下の特徴を有していると考えています。
【「フォワードサイクル」の特徴】
・骨盤(=脚部)の「前→下→後」の円弧を描く動きの中で、より強く足首を返すことができる⇒「後→下→前」の動きの「バックワードサイクル」と比較して、より強く足首のばねを使って推進力を増すことができる。
・骨盤(=脚部)の「上→前→下」の円弧を描く動きの中で、膝を曲げることができる⇒着地時の衝撃を緩和することができる一方で、続く動き(前→下→後)の中で、膝のばねを使って推進力を増すことができる。(「上→後→下」の動きの「バックワードサイクル」と比較して、より大きな膝の曲げ伸ばしの効果が得られるものと推測される。)

【「バックワードサイクル」の特徴】
・骨盤(=脚部)の「上→後→下」の円弧を描く動きの中で、足底面の踵側を下に押すこととなる⇒足底面のつま先側を下に押す「フォワードサイクル」と比較して、より大きな力で地面を押すことができる。
・骨盤(=脚部)の「後→下→前」の円弧を描く動きの中で着地脚が離地することで、「遊脚期に骨盤が下」となる⇒「遊脚期に骨盤が上」となる「フォワードサイクル」と比較して、自然に(=重力の力を利用して)遊脚が前に振り出される=遊脚をより速いスピードで前に振り出すことができる。

上記のような特徴を有する「フォワードサイクル」と「バックワードサイクル」ですが、競歩という種目には「歩型違反」があることから、「フォワードサイクル」の特徴である①「足首のばねを使って推進力を増す」ことも、②「膝のばねを使って推進力を増す」こともできません。(①では「ロス・オブ・コンタクト」の、②では「ベント・ニー」の「歩型違反」となる可能性が高まります。)
そのため、競歩の動きにおいては(意識するしないにかかわらず)「バックワードサイクル」の動きが自然と取り入れられているものと考えています。

「世界一受けたい授業」で「股関節活性化ドリル」と表現されていたのは、骨盤の回転を「フォワードサイクル」から「バックワードサイクル」に自然と切り替わる=股関節の使い方も切り替わることを指していたのでは、と推測しています。

以上より、競歩ダッシュをすることで「バックワードサイクル」の動きが自然と取り入れられ、そのことによって、①着地脚で地面を強く押すことと、②遊脚を速いスピードで振り出すことの2つの動作が(おそらく)無意識のうちに可能となり、結果として、競歩ダッシュで「あっという間に足が速くなる」効果が得られるものと捉えています。

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