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2013年7月13日 (土)

「爪先を少しうけてきびすを強くふむべし」とMTP関節(中足趾節間関節)

左足の小趾の爪が剥がれて、普通に歩くのにも不自由となったことを契機として、足趾の関節(MP(MTP)関節:中足趾節間関節)の使い方について考えています。
そして、以下のような「バックワードサイクル」的な足趾関節の使い方(「足指グーパー」)をすることで、足趾や膝に対する衝撃力が軽減されるように感じていることを、これまで述べてきました。
【「バックワードサイクル」の「足指グーパー」(足趾関節の使い方)】
・荷重応答期に足趾関節を屈曲位として(グーにして)
・立脚中期から立脚終期で屈曲位からニュートラルに戻す(グーからパーに)
・この際に屈曲モーメントがかかる(=エキセントリック収縮)
(このブログ記事参照 ⇒ http://nordic-walk.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-0883.html )

上記したMTP関節(中足趾節間関節)を含めた「バックワードサイクル」を考えるに際して、そもそもの「バックワードサイクル」の特徴である「踵(きびす)を踏む」ということについて、再考してみました。
「踵(きびす)を踏む」の出典は、宮本武蔵の「五輪書」において、足の使い方について記述されている以下の部分です。
「足のはこびやうの事、爪先を少しうけてきびすを強くふむべし」(水之巻 第五節 足使ひの事)
この部分の現代語訳は「足の運びかたは、爪先を少し浮かせて踵を強く踏むこと」とされています。
(例えば、以下を参照 http://pdfnovels.net/n6168h/main.pdf )

ここで、「踵(きびす)を踏む」は、荷重応答期から立脚中期・終期において股関節に伸展モーメントをかける際に、膝関節伸展と足関節背屈によって得られる「バックワードサイクル」に特徴的な動作であると捉えています(「フォワードサイクル」においてかかる膝関節の屈曲モーメントと足関節の底屈モーメントがかからない(かかりにくい)ことが特徴と言った方がわかりやすいかもしれません)。

一方で、これまでMTP関節を意識しなかった頃には、「爪先を少しうけて」についてはほとんど気にかけることはなく、「爪先を浮かせること=足関節背屈」と捉えて、特に違和感を抱くことはありませんでした。
しかし、MTP関節を含めて考えると、「爪先を浮かせること=足関節背屈+MTP関節伸展」となり、上記した「バックワードサイクル」のMTP関節の使い方とは異なってしまいます。
すなわち、私が捉えている「バックワードサイクル」のMTP関節の使い方では、「踵(きびす)を踏む」際には「足関節背屈+MTP関節屈曲≠爪先を浮かせること」となります。
むしろ、原文中の「うけて」は「浮けて」ではなく(爪先荷重を)「受けて」と解釈して、「(背屈した状態でMTP関節を屈曲させて)爪先荷重を少し受けて踵を強く踏むこと」なのでは?と感じています。
(ただし、私は古文の教養がないため、上記解釈が可能かどうかは疑問なのですが・・・)

では次に、実際の動きの中で、「爪先を浮かせる=足関節背屈+MTP関節伸展」と「爪先荷重を受ける=足関節背屈+MTP関節屈曲」のどちらが優位となるのかについて考えてみたいと思います。
「踵(きびす)を踏む」の次には、「膝を抜く」動作がくると予想されます。
これは、「バックワードサイクル」としての「歩行周期」の一連の動作の中で考えた際にも当てはまりますし、攻撃・防御といった次の動きを準備する状況(ゆらぎはあるとしても、静止した状態)にも当てはまると思います。

「歩行周期」の一連の動作において、「踵(きびす)を踏む」(股関節・膝関節伸展)から股関節・膝関節ともに屈曲し始める「膝を抜く」際、直前の状態が「爪先荷重を受ける=足関節背屈+MTP関節屈曲」であれば、次にMTP関節を屈曲から伸展(あるいはニュートラル)とすることで、「膝を抜く」=フォアフットロッカーがかかる際に荷重を受ける足裏の面積が増えると考えられます。このことから、立脚中期から終期において立脚そのものの状態が安定し、また、そのことから膝などへの負荷が軽減することが推測されました。
これが、「歩行周期」の一連の動作において「爪先荷重を受ける=足関節背屈+MTP関節屈曲」ことが優位なことと捉えていました。

一方で、「歩行周期」の一連の動作ではなく、攻撃・防御といった次の動きを準備する(静止した)状況で「踵(きびす)を踏む」から「膝を抜く」ことは、「立脚終期の状態で一旦止まって、急に前遊脚から遊脚前期へと動作を再開しなければならない状況」と捉えることができます。この状態は、「フォアフットロッカーがかかる直前で動作を止めて、必要に応じて急激にフォアフットロッカーをかける必要がある状況」と言い換えることができると思います。
このような状況において、容易に「膝を抜く」ことが可能なのは、「爪先を浮かせる=足関節背屈+MTP関節伸展」状態と、「爪先荷重を受ける=足関節背屈+MTP関節屈曲」状態のいずれでしょうか?
MTP関節が屈曲することで爪先に(少しだけ)荷重がかかっている状態では、その屈曲を抜くことで伸展(あるいはニュートラル)位となって、自然とフォアフットロッカーがかかり、「膝を抜く」ことが可能となるのでは?と感じています。すなわち、爪先に(少しだけ)荷重がかかっている状態の方が、爪先を浮かせた状態よりも素早く「膝を抜く」ことが可能なのでは?と推測しています。
(ただし、私は武道家ではないので、正直なところよくわかりません・・・)

以上より、「爪先を少しうけて」を「爪先荷重を(少し)受ける=足関節背屈+MTP関節屈曲」と考えられないか?というのが、この稿における私の問題提起です。

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