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2015年2月11日 (水)

「変形性膝関節症は拇趾球歩きで克服できる」を読んで考えたこと

田中瑞雄先生のこの書籍のことは、福岡大学の田中宏暁教授に教えていただきました。
タイトルに「拇趾球歩き」とあり、アウトエッジ荷重(=外旋)のポイントを置いていた私としては、「拇趾球歩き(=内旋)のどこが?」というのが第一印象だったのですが、いろんな意味で、考えさせていただいた1冊となりました。
以下、まだまとめきれていないところもありますが、どのように考えさせていただいたかを中心に述べたいと思います。

【1】私の結論らしきこと
以下の①~④のことを考えました(とりあえず、今の時点での結論らしきことです)。
①これまで私は、所謂「足の煽り」、と言うよりも脚部に外旋モーメントをかけて、アウトエッジ荷重する歩き方が、速く前に進める歩きかたであり、かつ、足に(=膝にも股関節にも)負担をかけない歩き方であると考えていました。
②しかし、その前提として、歩隔が狭い(概ね左右の股関節の間隔よりも著しく大きくならない程度)ことがあったということに気付きました。
③歩隔が広い(左右の股関節の間隔よりも著しく大きい)場合には、田中先生の書かれているように、アウトエッジ荷重しない拇趾球歩きの方が足への負担は低い、ということに始めて気付かされました。
④ただし、歩隔が広い場合には、ノルディック・ウォーキングなどで狭い歩隔でも歩けるようにすることの方が膝などへの負担は軽減されるのでは、という考えはまだ持っています(検証はこれからです)。

【2】「変形性膝関節症は拇趾球歩きで克服できる」における田中先生の考えのまとめ
ア.小趾球歩きがO脚(見せかけのO脚から真のO脚へ)の原因となり、その結果としてOA膝となる、そして、OA膝は拇趾球歩きで克服できる。
それぞれの歩き方は以下のとおり。
・小趾球歩き:終始第5趾列で荷重を支え、最後は小趾球部で弱々しく蹴って離地する歩き方。
・拇趾球歩き:かかとが地面に接地したら、そこから意識的に直接拇趾球部に荷重を移すように、第1趾列だけを意識して歩く歩き方
イ.小趾球歩きをするに至った理由:
「正常歩行の拇趾球での蹴りに疲れ果て、それを不経済と感じた=第5趾列荷重である小趾球歩きが脚を疲れさせない楽な踏ん張り方であると足自身が知っている」ため。
ウ.田中先生の「OA膝」の定義:
OA膝」とは、小趾球歩きによる見せかけのO脚が生み出す内側FT関節(大腿骨と脛骨とで作る関節)に限局した一連の疼痛性疾患の総称である。その発症は、大腿骨内顆と内側半月前節部とのインピンジメントに起因し、続発する内側々副靭帯拘縮によって内側FT関節の関節軟骨の破綻を結果し、ついには真のO脚変形すなわち内反膝を結果する。
エ.田中先生の「OA膝」の分類=4つのステージ:
・ステージ1:内側FT関節の痛みはあるが、関節軟骨の破壊を認めない真のOA膝の前段階
・ステージ2:関節軟骨に浅い潰瘍所見を認める真のOA膝の初期段階
・ステージ3:関節軟骨の深い潰瘍が軟骨下骨に達しているOA膝の進行した段階
・ステージ4:軟骨下骨が摩耗しているOA膝の最終段階

【3】「変形性膝関節症は拇趾球歩きで克服できる」に対する私の考え
ア.私は、歩隔が狭い場合では、小趾球歩きをしてもO脚にはならず、OA膝にもならないと推測しています。
(先述したように、「狭い」というのは、概ね左右の股関節の間隔よりも著しく大きくならない程度だと捉えていますが、学術的な裏付けがある訳ではないことをご了承ください。)
むしろ、歩隔が狭い場合では、拇趾球歩きをすることで、大腿部に無理な内旋モーメントが働いて、股関節を痛めてしまう結果になるのではと危惧します。
イ.一方で、歩隔が広い場合には、田中先生と同様、小趾球歩きがO脚、さらにはOA膝の原因となるものと考えるに到りました。
ここにおいて、歩隔が広い場合で歩こうとするのはどのような場合か、について考えてみると、私がまず思いつくのは、歩隔を広くしないと不安定となり、危険を感じてしまう場合です。(不安定となる原因としては、様々な機能(筋力、視力、聴力、脳・神経系(反射神経・運動神経))の低下によるバランス感覚の低下、体重の増加等が考えられます。)
そして、この場合は、さらに安定化を図ろうとして、着地の際に、
①足底がフラットな状態で着地する
②膝関節をある程度屈曲させてしまう
ということが起こることから、O脚の原因につながるものと推測します。
そのため、歩隔が広い場合においては、OA膝を防止するために、拇趾球歩きをすることの意義は大きいものと推測します。
ウ.ただし、拇趾球歩きに意義があるのは、上記したように、歩隔が広い場合においてであり、歩隔が狭い状況では小趾球歩きをしても特に問題がないものと推測します。そのため、何らかの方法で不安定要因を取り除くことができれば、狭い歩隔で歩くことが可能となり、O脚→OA膝の危険性を取り除くことが可能と考えます。
不安定要因を取り除く一つの方策として、ノルディック・ウォーキングがあり得るのではないかと思っています。
その理由は、ノルディック・ウォーキングでは、両手にウォーキング・ポールを持つことにより3点支持と4点支持を交互に繰り返して、安定して歩くことが可能となるとともに、体幹部の筋肉を鍛えることが可能で、バランス感覚を維持・向上させることが可能だと考えるからです。
一方で、拇趾球歩きでは、歩隔を広くしないと不安定となるといった大本の原因を解決している訳ではないため、歩隔が更に広くなるリスクがあるのではないかと危惧します。
エ.「OA膝」の定義に関して(私の試みの考え)
OA膝」とは、バランス感覚の低下によって歩隔が広くなることで、O脚が生み出す内側FT関節に限局した一連の疼痛性疾患の総称である。・・・と田中先生の考えを元に、「歩隔が広くなること」といったより大本の原因に言及できるよう修正を加えることができるのではと思っています。
オ.「OA膝」の分類に関して(私の試みの考え)
OA膝」の分類に関しても、田中先生の考えを元に、以下のように「歩隔」に言及して修正を加えることができるのではと思っています。
・ステージ1:歩隔を広くすることで、内側FT関節に負荷がかかり始める(orある閾値を超える)段階、関節軟骨の破壊を認めない真のOA膝の前段階
・ステージ2:歩隔を広くすることで内側FT関節に負荷がかかり、その結果として、関節軟骨の破壊が始まるOA膝の初期段階
・・・

以上、まだ発展途上の部分もあるとは思いますが、現時点の考えをまとめさせていただきました。
(誤りのご指摘やコメント等、歓迎いたします。)

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