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2022年7月 7日 (木)

第38回近畿マスターズ陸上競技選手権大会(結果報告)

7/2にヤンマーフィールド長居(大阪市)で開催された標記大会の3000mWに出場しました。
結果:記録182349M60クラス1位)。
ラップ:546”-609”-629”。
注意:ベント・ニー11800m付近?)、ロスオブコンタクト12400m付近?)(⇒ともに警告にはならず)。

昨年10月のマスターズ陸上大阪選手権以来、9ヶ月ぶりの競技会出場です。
前回に引き続いて、「太刀の腕振り」と「自然落下遊脚」の競歩における有用性の検証を目的として参加しました。
ただし、前回は「自然落下遊脚」に関しては、まだ試行錯誤中であったようです。
それは、以下の内容(※1)に関しては、前回の競技会後に考えを整理することができたためです(この内容を含めて論文投稿(※2))。
これで、ようやく「自然落下遊脚」を実戦において試す準備ができたと捉えており、今回の競技会はその(初めての?)機会となりました。
1:拇趾球で地面を押すことを意識しない場合は、膝が自然落下してMTP関節が伸展し、これ以上伸展できない角度(概ね60°)に達すると、結果として、落下の慣性力で膝が前足部(拇趾球または小趾球)を地面に押すことになると推測する。すなわち、拇趾球で地面を押すことを意識するのではなく、結果として前足部(拇趾球または小趾球)が地面を押すことを認識することが重要だと筆者は感じる。
2:『宮本武蔵『五輪書』「足のはこびやう」再考 ―「遊脚二重振子」に関しての考察―』(「ウォーキング研究」No.25pp.55-612021))
そのため、今回は、主に「自然落下遊脚」を実戦において適用できるかどうかの確認の場ということになります。
とはいえ、まだまだ練習不足の状況であるため、目標タイムは設定しませんでした。

スタート10分前の気温は37.2℃。大丈夫なのか・・・といった感じではありましたが、200m66”。結構余裕があると感じたのですが、400m218”。
800m
のラップは取り忘れですが、1000mまではほとんどペースダウンしなかったようです。ただし、この後はどんどんペースダウンして前記した結果となりました。
18
分を切れなかったのは残念ですが、タイムが悪い要因は概ねわかっている(練習不足&暑さ)ので、むしろ課題が抽出されたことで次に繋がると思うと、実はとても幸運だったと捉えています。
今回感じたことを列挙すると、以下のようになります。
・拇趾球で地面を押すことを意識しない「自然落下遊脚」でも歩型に問題はなく、練習不足だがそれなりにスピードは出た
・練習不足は否めない、腹筋にくる
・大腿部の前面(大腿四頭筋?)が疲労、ハムストリングスはほとんどダメージなし
・厚底シューズの効果はありそう
以下、順番に簡単に解説していきます。
・拇趾球で地面を押すことを意識しない「自然落下遊脚」でも歩型に問題はなく、練習不足だがそれなりにスピードは出た
⇒注意はベント・ニー1とロスオブコンタクト1、それも暑さでまともに歩けなくなって以降なので、「自然落下遊脚」自体が歩型に与える悪影響はないと判断されました。
また、1000mのラップ5’46”は、2019年のマスターズの近畿選手権の5’37”以来。
昨年10月のマスターズ陸上大阪選手権では5’58”でしか歩けていないので、「自然落下遊脚」にもっと慣れれば、スピードがもっと出る可能性もあると感じています。
・練習不足は否めない、腹筋にくる
⇒「太刀の腕振り」では、振り下ろした前腕を持ち上げるのに、大きな負荷が必要となりましたが、「自然落下遊脚」でも、自然落下した膝や腰を持ち上げるのに腹筋(腸腰筋?)が必要であることを初めて認識しました。
今回のレースでは、練習不足のため、その腹筋がすぐに疲労してしまい、(暑さも加わって)1000m以降ペースダウンしてしまいました。
逆に言えば、歩きこんで腹筋(腸腰筋?)を鍛えれば、まだまだ記録は伸びる可能性はあると感じています。
・大腿部の前面(大腿四頭筋?)が疲労、ハムストリングスはほとんどダメージなし(?)
⇒よく、大腿部の前面はブレーキ、後面(ハムストリングス)はアクセル、と言われています。
おそらく底屈モーメントをかける際に大腿四頭筋が使われるからだと思いますが、MTP関節に屈曲モーメントがかかる際にも大腿四頭筋は使われるように感じています。
これは、前記した※1の部分に関することですが、大腿部の前面が疲労したことから、「自然落下遊脚」が有効に機能していたと判断しています(MTP関節と大腿四頭筋の関係は要確認なのですが)。
ただし、これまではMTP関節を意識し過ぎた面もあり、今後はハムストリングスも有効に利用できる状況を作ることができれば、更なるパフォーマンスの向上が図れるのでは、と期待しています。
・厚底シューズの効果はありそう
⇒厚底シューズ(ナイキ ズーム ライバル フライ 2を使用)を履いて競歩をして感じることは、「高反発」といっても、跳ねるような反発力ではなく、MTP関節が伸展することでシューズが曲がることに対して元に戻ろうとする力(反発力)が高いこと=「高反発」によって、速く歩ける効果があるのでは?ということです。
そうであれば、後ろに押す歩き方よりも前に抜く「自然落下遊脚」において、より効果的に反発力を得ることができるように感じています。
ただし、確証はなく、そう感じているだけ、というのが現状ですので、これから検証していきたいと考えています。

これからの予定:今年も全日本マスターズ選手権が早々と中止になってしまったので、10/1の大阪マスターズ選手権(5000mW)で前記したことを検証できればと思っています。それ以外は未定。

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