2022年の10月
♪このひと月・・中国共産党大会にて、習近平氏、3期目続投確定。台湾有事は不可避なのかもしれませんが、気持ちだけでも明るく過ごしたいものです。
◆個人的には:
日本ウォーキング学会26回大会にてポスター発表しました。タイトルは『「自然落下遊脚」と「太刀の腕振り」を使う歩き方の外反母趾抑制効果の可能性』。外反母趾は私の専門ではありませんが、少しでもお力になれる情報を発信できればと思っています。
先月は「初期接地」に関して述べました。今月は、歩行周期の次のステップ、以下の「荷重応答期」に関して述べます。
「・荷重応答期:反対側の脚が地面(床)から離れる瞬間まで、【役割】衝撃吸収・荷重を受け継ぎ安定性確保・前方への動きの保持」
この「荷重応答期」のポイントと意識することに関して、以下、まとめました。
【ポイント】 MTP関節(中足趾節関節)及びPIP関節(近位趾節間関節)(※)屈曲
【意識すること】骨盤前傾に加えて、MTP関節屈曲によるCOG(center of gravity:身体重心)の前方移動
※:拇趾ではIP関節(趾節間関節)ですが、併せてPIP関節と記載
○初期接地においては、骨盤前傾を意識することでCOGが前方に移動し、その結果、前方向への推進力が得られやすくなると推察した。
荷重応答期においては、後述する理由によって、MTP関節及びPIP関節の屈曲によってCOGが前方移動するために、更に前方向への推進力が得られると推察している。
○荷重応答期におけるMTP関節及びPIP関節屈曲によるCOGの前方移動は、安定化限界が前方へ拡大されることによると推察している。
ここで、安定性限界とは、「支持基底面(※1)の中で随意的に重心を移動できる範囲」と定義されている(※2)。
※1:両方の足の底面とその間を結んだ面(※3)
※2:望月久(2008):バランス能力測定法としての直立検査、理学療法 - 臨床・研究・教育 15 (1)、p.4
※3:石井慎一郎(2013):動作分析 臨床活用講座、メジカルビュー社、東京、p.20
○荷重応答期においては、MTP関節及びPIP関節が屈曲することで、COGが前方移動してもバランスが保持される、すなわち、安定性限界が前方へ拡大されると推察している。
そのため、 MTP関節及びPIP関節屈曲によって、骨盤前傾によるCOGの前方移動が安定化され、更に前方向への推進力が得られると推察している。
(ただし、安定性限界に関してはよく理解できておらず、荷重応答期におけるMTP関節及びPIP関節屈曲の役割は、後述するように立脚中期の準備が主であるかもしれない)
○一方で、荷重応答期においてMTP関節及びPIP関節が伸展したままだと、安定性限界は前方に拡大されない。
安定性限界が前方に拡大されない状態でCOGを前方に移動しようとすると、COGが安定性限界を超えて前方に移動しようとすることとなり、バランスの保持が困難となる。
その結果、骨盤後傾を惹起するなどしてCOGは前方ではなく、むしろ後方に移動する可能性があると推察する。
○前記した理由によって、MTP関節及びPIP関節が伸展したままだと、前方向への推進力が得られにくいが、MTP関節及びPIP関節を屈曲させることで、前方向への推進力を確保することが可能となると推察している。
なお、荷重応答期でMTP関節及びPIP関節にかかる屈曲モーメントはバランス保持のための受動的なものと推察している。
立脚中期でアンクルロッカーを効果的に機能させるために、能動的にMTP関節及びPIP関節に屈曲モーメントをかける準備段階と捉えている。
「初期接地」と同様に、現時点では上記したことを感じていますが、修正、追加等、適時行っていきます。
今月は以上で♪
◆10月のイベントへの参加は以下の3件でした♪
10月はコロナも落ち着き、京都などにもかなり人が戻ってきています。ただ、また感染者数が増加傾向になり、少し心配です。
・10/1(土) 第36回大阪マスターズ陸上競技選手権大会(ヤンマーフィールド長居)(5000mW出場&審判)
・10/13(木) MCEI大阪支部 2022年10月度 定例会(オンライン参加)
・10/29(土) 日本ウォーキング学会26回大会(オンライン参加)
◆今月のことば:「わしは、人は後悔しながら生きるものだと考えておる」(稲葉稔「武蔵 残日の剣」(角川書店)より)(ただし、武蔵にこう言わせたのであれば、もう少しフォローして欲しかったと思ってしまいます)
◆11月の予定:
・11/10(木) MCEI大阪支部 2022年11月度 定例会(オンライン参加)(済)
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