2024年10月
よく聴くラジオ番組で桑田佳祐の「明日晴れるかな」が流れ、『プロポーズ大作戦』の主題歌であることとともに、同番組のあらすじが紹介されました。
「思いを寄せていた幼なじみに告白できないまま、彼女の結婚式に出席することになった主人公が、妖精の力を借りて過去に戻って恋の成就を試みる」(ウィキペディア参照)といった番組(私は知らなかった・・・)のようですが、「過去に戻って」ということでは、これまで生きてきた中で、「ああすればよかった」、「これは言わなければよかった」・・・ということが、思い浮かんできてしまい、苦笑するしか術なしでした。
これも、歳を取ってきたということでしょうね。(ちなみに私は、過去は変えられると本気で信じています。理由は、過去が変わっても、変わった後の過去しか人間には認識できない(=過去が変えられるか否かを判断できない)のであれば、変えられると信じた方が得(精神衛生上)だと判断されるからです。)
先月は10/5に第38回大阪マスターズ陸上競技選手権大会において、久しぶりに競歩の審判をしました。何とか陸上競技との接点を持ち続けることができてホッとしています♪
♪このひと月・・・【衆議院選挙自民党大敗】(最近は「衆議院議員選挙」とは言わないようですね・・・)立憲民主党は政権交代どころか孤立しているようで、当面は国民民主党に注目でしょうか。
【ドジャース、ワールドシリーズ制覇】もう少し観たかった。。。
♪個人的には・・・
○「太刀の腕振り」再考から「足のはこびやう」の歩き方再考へ。
「マラソン腕振り革命」(以下の「10月に読んだ本」参照)を読んで以降、「ターンオーバー」について考えざるを得ない状況になってしまいました。
「ターンオーバー」には「太刀の腕振り」のみならず「自然落下遊脚」も関与していることから、今月は「太刀の腕振り」と「自然落下遊脚」を使う「足のはこびやう」の歩き方を再考します。
そもそも、私が「ターンオーバー」という言葉を初めて知ったのは、「運動科学―アスリ-トのサイエンス―」(※1)において、カール・ルイスのコーチングを担当したトム・テレツ氏が「スプリント技術をどのように捉えているのかを調べた結果として「(1)脚をターンオーバーさせる(2)真下へ踏みつける、という2点。これが、テレツ氏が強調した要点でした。」と書かれていたことによります。
そこでは、「ターンオーバー」とは「移動方向が鋭く反転するイメージ」と書かれていますが、要するに、「後ろに蹴った脚の前方への素早い振り戻し(脚の前後の切り替え)」のことであり、そのためには「真下へ踏みつける」という意識が必要ということです。
先述した「マラソン腕振り革命」では、脚の振り出しのみならず腕振りにおいても「ターンオーバー」が重要と書かれていることから、「太刀の腕振り」と「自然落下遊脚」を使う「足のはこびやう」の歩き方が「ターンオーバー」を惹起する可能性について考えてみました。
その際に、まず「ターンオーバー」に関わる「太刀の腕振り」と「自然落下遊脚」の共通点(※2)から考えてみたいと思います。それは、以下の2点があると捉えています。
・二重振子:遊脚は「通常の遊脚」「自然落下遊脚」ともに「遊脚二重振子」(股関節を支点とする膝の振子と膝関節を支点とする脛骨の振子が繋がった「二重振子」)。腕振りでは、「通常の腕振り」は肩関節を支点とした単振子であるのに対して、「太刀の腕振り」は、肩関節を支点とする肘の振子と肘を支点とする前腕の振子が繋がった「二重振子」。
・二重振子の一番目の支点の回転運動:「太刀の腕振り」は肩関節が小さく背泳ぎ方向に回転運動。「自然落下遊脚」は股関節が小さく自転車のペダルを逆に踏む方向に回転運動。
上記2点を踏まえて、
・「太刀の腕振り」において、肩を背泳ぎ方向に回しながら前に出した前腕を振り下ろす過程で、肩は最も高い位置に挙上した時点から重力によって素早く下に落とされることで、ターンオーバーを惹起して、腕が素早く後ろに引かれる。
・「自然落下遊脚」において、①MTP関節の瞬間的な脱力により、膝が重力で自然落下②PIP関節の瞬間的な脱力により、脛骨が重力で自然落下、というMTP関節とPIP関節の瞬間的な脱力がターンオーバーを惹起して、遊脚が素早く前方に振り出される。
ここで、「真下へ踏みつける」意識は、自転車を漕ぐのと反対方向に股関節(骨盤)を回すことにおいて、股関節を最も高い位置に挙上した時点から下に向かう過程で、足で地面を踏みつけることによって、MTP関節とPIP関節に屈曲モーメントがかかった状態となり、引き続いて起こる「MTP関節とPIP関節の瞬間的な脱力」につなげるという意味において重要であると捉えています。
脚の振り出しにおいても、腕振りにおいても、重力を利用した動きが「ターンオーバー」を惹起するということが、「足のはこびやう」の歩き方の特徴であると捉えています。
※1:「運動科学―アスリ-トのサイエンス―」小田伸午著(丸善)(2003)(今、私の手元にあるのは文庫版の「アスリートの科学」小田伸午著(角川ソフィア文庫)pp.129-132(2013))
※2:『「自然落下遊脚」と「太刀の腕振り」を使う歩き方の効用』(「ウォーキング研究」No.26、pp.93-98(2022))
今月は以上です
・10月に読んだ本は、「「孤独」という生き方」織田淳太郎著(光文社新書)と「マラソン腕振り革命」みやすのんき著(実業之日本社)の2冊でした。「ランニングの腕振りにおいても瞬時に行われるターンオーバーの局面が一番重要」(「マラソン腕振り革命」より)
・参拝記録:「ゆるゆる」「おひおひ」焦らず氣を落着けて♪山田神社(10/1、15)、出雲大社大阪分院(10/5)
・「虹のようなもの」:空がきれいになってきました♪彩雲(10/6、30)、幻日(10/14)、内がさ(10/22、24、25、31)
♪11月の予定・・・特にありません。「足のはこびやう」の歩き方における「ターンオーバー」について、考えを深めていきたいと思っています。
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