吉本興業、闇営業問題で宮迫博之さん、田村亮さんら11人を謹慎処分に
吉本興業は「闇営業」というネガティブな表現を用いているが、「闇営業」とは本来的には「反社会的勢力」(反社)と結びついた言葉ではなく、副業禁止規定を含んだ契約に対する違反行為であるということに過ぎない。
そして、副業禁止規定は、政府が推進している「働き方改革」における多様な働き方のひとつとしての副業解禁の動きに反するものだと私には解釈される。
吉本興業によるとコンプライアンス研修等を実施していたとのことだが、副業を禁止するのではなく、副業の際には反社条項を含んだ契約を締結すべきことなどを周知していれば、社員のコンプライアンス意識は向上したのではないかと私には思われて、残念でならない。
もちろん、それでも全ての反社を排除できないかもしれないが、問題が発生したとしても、契約違反の被害者としての立場となり、コンプライアンス違反を指摘されるリスクは軽減されるように思える。
むしろ、副業を禁止したことで、証拠として残る契約を締結しない動機が発生してしまったことが、今回の問題のポイントと私は考える。
実は、上記したことは、一般のサラリーマンを含めて、営利非営利を問わず心すべきことであり、他人事ではないことを改めて感じている。
https://www.sankei.com/entertainments/news/190624/ent1906240002-n1.html
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