ひらかた市民オリンピック(2/20(土))
2/20(土)に、ひらかた市民オリンピックが開催されます(^_^)/ ノルディック・ウォーキング教室に協力いたします。 是非、ご参加ください♪
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「速く歩く」ために必要な「筋・骨格系」の要素として、「歩幅を広げる」と「歩幅を広げる」に分けて考え、それぞれについて要素に分けてみました。
http://nordic-walk.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-9fe1.html
「歩幅を広げる」の要素は、「着地脚を後に強く押す」と「遊脚をできるだけ前に出す」のふたつです。
ここでは、これらの中で「着地脚を後に強く押す」ために、何を意識すればいいかについて整理してみます。
先のブログでは、意識すべきこととして、①「踵を踏む」②「股関節(骨盤)のバックワード回転」③「足首の柔軟性増加」の三点を挙げました。
まず、①「踵を踏む」ですが、これが具体的に何を意味しているのかを説明すると、以下のような記述となります。
「(踵が体の真下を前から後に越えた時点で)着地脚の大臀筋を体の上側から後側を通して下側に回転させ、(膝が曲がっていない状態で)膝を通して踵を地面に押し付ける(ポールで地面を突いて歩く「ノルディック・ウォーキング」の動きに例えると、「大臀筋で膝を通して踵で地面を突く」ような感じ)。」
ここで、「体の上側から後側を通して下側に」というのは、②「股関節(骨盤)のバックワード回転」の動きの一部です。
「股関節(骨盤)のバックワード回転」については、以前のブログ『「競歩の歩き方」による「股関節活性化ドリル」』(http://nordic-walk.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-4975.html)でも述べましたが、簡単に言うと、「肩を背泳ぎのように回しながら歩く際の肩の動きのことで、この時には股関節(骨盤)も肩と同じように回転する」ことです。(言い換えると、「クロールで腕を回す向き」または「自転車を漕ぐときに回す向き」とは反対向きであるということ)
ただし、単に股関節(骨盤)をバックワード回転させるだけではなく、股関節(骨盤)をより大きく回転させるために、主に上下の柔軟性が要求されると捉えています。(上下の柔軟性が獲得されれば自然と前後の柔軟性も獲得されると思われます)
以前のブログでは、以上の①や②を実現するために必要なこととして、③「足首の柔軟性増加」を挙げましたが、③よりは④「着地脚の外旋位」(アウトエッジ荷重)の方が重要なのかもしれません(「着地脚の外旋位」は「踵を踏む」の下位に位置づけていましたが、「足首の柔軟性増加」と入れ替えた方がいいのかもしれません)。
いずれにしても、「足首の柔軟性増加」も「着地脚の外旋位」(アウトエッジ荷重)も、股関節(骨盤)の可動域を広げて「着地脚を後に強く押す」ことに繋がるものと捉えています。
Ⅱ「フィジカル系」の中で、Ⅱ-ア「脳・神経系」Ⅱ-イ「循環器系」Ⅱ-ウ「筋・骨格系」(および、Ⅱ-エ「その他」)と考えてきた「筋・骨格系」の要素に関してですが、まずは、大きく、A「障害・疾患系」とB「機能系」に区分できると思う(「脳・神経系」や「循環器系」でも同様ですが)。
そして、B「機能系」の要素をMECEで考えると、B-1「歩幅を広げる」とB-2「ピッチを速くする」に分けられる。
当初、これに「推進力を得る(ブレーキをかけない)」も入れられないかと考えてみたが、MECEにならないので、上記2つに分けて考えてみようと思う。
「速く歩ける人ほど寿命が長い」ということから、「速く歩く」ために必要な要素を考えてみた。
まず、Ⅰ「メンタル系」とⅡ「フィジカル系」に分けて考えてみる。
そしてⅡは、Ⅱ-ア「脳・神経系」Ⅱ-イ「循環器系」Ⅱ-ウ「筋・骨格系」(および、Ⅱ-エ「その他」)に分けられるだろう。
「高齢者では、いろいろな要素から成り立っている体力は、「歩行の能力」に代表される」という背景には、上記した要素の中でもⅠやⅡ-ア、Ⅱ-イが本当は重要なのかもしれない。
しかし、Ⅱ-ウ「筋・骨格系」について考え、実践し、「速く歩ける」ようになることで、「いろいろな要素から成り立っている体力」そのもののレベルをアップさせ、結果として寿命を長くできる可能性もあってもいいと思っている。
そのため、「速く歩く」ために必要な要素の中の、Ⅱ-ウ「筋・骨格系」について考えてみたいと思う。
「速く歩ける人ほど寿命が長い」という、競歩選手としては、ホンマかいな?と思われることが言われている。
たぶん米国医師会雑誌に発表されたという記事が直接の出典だと思われる(①)。
しかし、同様のことは、10年以上前に東京都老人研の研究の結果からも言われていた(②③)。
すなわち、高齢者では、いろいろな要素(筋力、持久力、平衡性(バランス)、柔軟性など)から成り立っている体力は、「歩行の能力」に代表されるようになってくるということのようだ。
そこで、寿命に関わるかどうかはさておき、「速く歩く」ために必要な要素を考えてみたいと思う。
(参考)
①高齢者の余命、速く歩く人ほど長い 米研究
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2781857/6642668
②歳をとると歩き方はどう変わる?
http://www.tmghig.jp/J_TMIG/kouenkai/koza/61koza_1.html
③歩けることは健康の素
http://www.tmghig.jp/J_TMIG/kouenkai/koza/61koza_2.html
「スローピング」が関心を集めているようです。
「スローピング」とは「傾斜(スロープ)を利用した健康運動」のことを言うようですが、坂道だけではなく、階段の上り下りもその概念の範疇に入っているようで、
「特別な器具がいらないお手軽な運動にもかかわらず、ウオーキングを上回る効果が見込める・・・普段使わない筋肉を鍛えられ、心肺機能の向上も期待できるという。」
と日経Webでは高い評価を得ています。
http://www.nikkei.com/life/health/article/g=96958A96889DE6E2E1EBEAEAEAE2E3E1E2E6E0E2E3E09F88E6E2E2E3;p=9694E3E1E2EBE0E2E3E3E6E0E0EA
このような「スローピング」ですが、坂を利用したトレーニングに関して言えば、下り坂を後向きで脱力して降りることで、「後向きのブレーキ」=「前向きの推進力」が得られると考えて練習に取り入れていた時期が私にもありました(最近は適当な坂が近くになくなったのであまりやっていませんが・・・)。
いずれにしても、前向きの上り坂と後向きの下り坂の組み合わせは、下半身の筋肉の衰えに効果がありそうですが、問題があるとすれば、十分な体力がないかもしれないことに対する不安ではないかと思います。
そこで、そういった不安がある方でも、抵抗なく歩き始められることを目指したのが、「ノルディック・スローピング」=「ノルディック・ウォーキング用のポールを使った坂の上り下り」です。
抵抗なく歩き始められるとともに、
①「スローピング」の特徴である「下半身の筋肉の衰え防止」に
②ノルディック・ウォーキングの特徴である、「体幹部の姿勢を保つ筋肉の衰え防止」
の効果が加わることで、より効果的な介護予防の手段になり得るのではと思っています。
(もっとも、運動強度が高くなることに対しては、注意する必要があります)
ただし、「スローピング」は商標登録されているようなので、「ノルディック・スローピング」も勝手に使うことには問題があるかもしれません・・・
加えて、以下の3つの点から、「ノルディック・ステップ」の方が介護予防には有効な場合もあると思っています。
①坂とともに階段でも同様の効果があると考えられる
②ノルディック・ウォーキング用のポールを使用したステップの昇り降りの方が安全なプログラムとなり得るとも考えられる
③狭い室内でも踏み台昇降の踏み台(ステップ)があればプログラムの提供が可能
なお、「ノルディック・ステップ」では後向きに降りるのは少し危険があるようの思えるので、前向きに昇って前向きに降りるのを基本とした方がいいように思います。
ア.高齢者人口の増加と要介護状態の激増
現在、65歳以上の介護保険被保険者は2900万人で、要介護認定者数は480万人(16.6%)、2030年には高齢者が3500万人超へと増加し、一段と少子高齢化の進行した社会となると推測されている。厚生労働省の発表している「介護保険事業状況報告書」によれば、後期高齢者において要介護状態となることが激増することが予測される。
(参考)http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/toukei/joukyou.html
イ.高齢者における「歩行能力」「転倒防止」の重要性
一般に高齢期では、その生活や生命にとって節目と考えられる障害が3つ出現すると言われており、その最初が「歩行能力の喪失」である(次いで「排泄障害」、そして「摂食障害」)。現代の日本人高齢者、特に女性の後期高齢者では、75歳を過ぎると歩行速度が急速に遅くなる。このことから、歩く速さ(通常歩行速度)は、高齢者にとって極めて重要な健康指標のひとつであり、有用な健康・生活機能、および死亡の予知因子である。
一方で「転倒」は、重篤な外傷をもたらすことに加えて、「転倒後症候群」(また転ぶのではないかという恐怖心による生活空間の狭小化やQOLの低下)を引き起こすことから、高齢者にとって最も重要かつ効果的な予防の対象となっている。
ウ.高齢者の運動機能・認知機能の低下には、運動指導とともに栄養補充が重要
加齢に伴うサルコペニアは、高齢期の日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)に大きな影響を及ぼすことが知られており、サルコペニアによって運動機能が低下し、認知機能も衰える可能性が大きい。
サルコペニアを有する高齢者の筋肉量あるいは体力の改善を目的とした場合には、運動指導あるいは栄養補充の両方とも有効な手法であり、その併用がもっとも効果のあることが確認されている。
(イ.ウ.:「超高齢社会の基礎知識」鈴木隆雄著(講談社現代新書)を参照)
上記したア~ウの理由によって、高齢者の介護予防と食事指導が、医療費や介護サービス費を減少させる可能性があると考えています。⇒①
②ノルディック・ウォーキングの流行と介護予防・転倒防止への可能性
ノルディック・ウォーキングは、1930年代にフィンランドのクロスカントリースキーチームが、夏場のトレーニングとして、ポールを持って雪のない野山を歩いた事から始まった。その後、1990年代には一般に広まり、日本でも2000年に入った頃からノルディック・ウォーキング人口が増加して、現在は3~4万人と言われている。
ノルディック・ウォーキングは、○姿勢保持に関連する体幹部の筋肉の衰えを防ぎ ○体幹部の筋肉を使うことでカロリー消費がアップし ○一方で膝や腰などへの負担が軽減される ことを特徴とし、生活習慣病の予防にも有益であることがわかってきている。
特に日本においては、ノルディック・ウォーキング用のポールを二本杖として歩行することで(=「二本杖ウォーキング」)、リハビリテーションや介護予防、および転倒防止への活用が期待されると考える。
③新たなスポーツコミュニティの可能性
昨年8 月24 日、50 年前に制定された「スポーツ振興法」の全面改正として、「スポーツ基本法」が施行された。これによって、1995年に育成モデル事業として開始された「総合型地域スポーツクラブ」が、中学校区程度の地域において、幅広い世代が様々なスポーツを楽しめるような新たなスポーツコミュニティの可能性が示唆される。また、それとともに、「生涯スポーツ」社会の実現に向けて、国が中心となって動き出したものと認識される。
(参考)http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/pdf/0722.pdf
①~③より、「総合型地域スポーツクラブ」などにおいて、ノルディック・ウォーキング(=「二本杖ウォーキング」)による歩行指導と食事指導を併せて実施することによって、介護予防と転倒防止が実現でき、医療費や介護サービス費の減少が可能性となると考えています。
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